Make You Happy 人を起点にした成長戦略と、
受けっぱなしにしない
教育体制

株式会社
アスクテクニカ

人を育て、現場を変える。
アスクテクニカが描く
〝令和のものづくり〟

摩擦材・シール材・断熱材の専門メーカーとして、自動車や産業機械分野を支え続ける株式会社アスクテクニカ。1991年の分社独立以降、設計開発から製造、販売までを一貫して手がけ、国内のみならずアジアを中心とした海外にも事業を展開しています。こうした事業基盤のもと、同社が現在とくに力を入れているのが「人への投資」です。

「設備や仕組みだけを整えても、会社は強くなりません。最後に競争力になるのは人だと思っています」。こう語るのは、代表取締役社長・海宝俊幸さん。同社では10年後を見据えた長期ビジョン「ビジョン2033」を掲げ、誰もが心を躍らせ、誇りを持って働ける企業を目指しています。そして、設備投資や効率化だけでは持続的な成長は実現できないというのが経営陣の共通認識。人が成長し、自ら考え、行動できる組織であることこそが、企業の競争力につながるという考えです。

その象徴的な取り組みが、ポリテクセンターの研修を活かした社員教育です。生産性向上支援訓練や、オーダーセミナーをはじめとした研修を長年活用していることに加え、「受けて終わり」にしない仕組みづくりが同社のポイント。社長自らが掲げた「プラスワン目標」は、部門目標とは別に、社員一人ひとりが自ら設定する成長テーマです。

「上司に言われたことだけをこなすのではなく、自分で考えて目標を立ててほしい。そのきっかけを作りたいと思いました」(海宝社長)

業務に直結しない内容であっても、自身の成長につながるものであれば認められるこの制度により、社員の学びへの向き合い方にも変化が生まれました。受講後のアンケートでは、学んだ内容を現場で活かしたい、次も積極的に参加したいといった前向きな声が増え、意識の変化が着実に表れています。

代表取締役社長 海宝 俊幸さん 総務部長 石井 悦生さん

生産部長 一瀬 優さん  生産業務課 渡辺 昌明さん

学びが現場を動かす

教育の成果は、少しずつ現場に表れ始めています。これまでアスクテクニカでは、改善提案制度や小集団活動を行ってきましたが、提案が一部の社員に偏り、活動が停滞してしまうという課題がありました。こうした状況に対し、研修を通じて「問題発見力」や「改善手法」を学ぶことで、現場からの提案は徐々に増え、改善への意識が広がりつつあります。

「以前は『気づいても形にできない』ことが多かった。今は小さくても動き出そうという空気が出てきています」と生産部長の一瀬優さん。第一工場と第二工場に分かれた生産体制において、研修が部門や工場を越えた交流の場として機能していることも見逃せないポイントだと言います。

また、特に変化が見え始めているのが、製造現場におけるDXの取り組みです。

「DXの推進が課題としてある中で、とはいえ『どこから始めたらいいのか…』と、なかなか手をつけにくい状況がありました。現在は、できるところから始めようと少しずつ着手し始めたところです。現場が納得しながら、できるところから積み上げていくことが大切だと思っています」と生産部生産業務課課長・渡辺昌明さん。製造条件の可視化やピッキングシステムの導入など、できるところから段階的にデジタル化を進めているといいます。

2024年に導入を開始した勉強会に加え、2025年のオーダーセミナーの受講、そして定期的に行なっている小集団活動の勉強会。このような人材の能力開発やキャリア形成を支援し、従業員が成長することで企業も成長するというのが同社の考える成長戦略。「これらの好循環を生み出すことが当社のあるべき企業スタイル」と海宝社長は言い切ります。また、今後は、老朽化した設備や作業環境、手作業・手入力の多さといった課題を見直し、快適でスマートな職場環境へと転換していくことも重要なテーマになっているそうです。「従業員が誇りを持って働ける会社でなければ、成長は続かない。人を大切にすることを、これからも最優先にしていきます」(海宝社長)

人が育ち、現場が変わり、企業が進化する。その好循環を生み出すための取り組みは、まだ道半ばです。ポリテクセンターの研修制度と自社での取り組みの相乗効果で、品質・コスト・職場環境の3つの面で改善を進め企業全体の競争力を高めて続けていくのでしょう。

株式会社
アスクテクニカ

株式会社 アスクテクニカ
所 在 地:
山梨県西八代郡市川三郷町市川大門1488
TEL.055-272-1151
事業内容:
ガスケットシート、ブレーキライニング、
産業機器向けブレーキ、クラッチ等製造販売