甲府駅北口を出ると個性的な建築物がいきなり目に入ります。世界的な建築家丹下健三氏設計の山梨文化会館です。メタボリズム建築の象徴的作品としてDOCOMONO日本支部が日本の近代建築100選に選んだ名建築です。
ル・コルビュジエに傾倒していた丹下健三氏は、ル・コルビュジエの下で学んだ建築家前川國男氏の設計事務所で実務経験を積み、その後、歴史的建造物を次々に設計し、世界的な建築家として名を馳せました。
その丹下健三氏自らが、自分の代表作として挙げているのが、国立屋内総合競技場(代々木競技場)と山梨文化会館だと言われています。県内に丹下氏が代表作だと自負する建築物が残っていて、実際に見ることが出来る幸運を県民の一人として感じずにはいられません。16本のコンクリート円柱の垂直方向の拡張性と、その円柱に梁を架けることで、水平方向への拡張性も確保し、〝都市のように発展しうる建築〟として建てられ、その後、実際に現在の姿に拡張を遂げました。
会館2階には、ワインをはじめ様々な商品の物販エリアやカフェからなる〝1966〟もありますので、進化し続ける名建築にいだかれてコーヒーやスイーツを頂きながら、丹下健三氏が残した作品の息吹を感じるひと時を過ごしてみてはいかがでしょう。
甲府市北口2-6-10
1966年竣工
【建物内 店舗「YAMANASHI BUNKA KAIKAN 1966」】
岩田屋珈琲
フレンチトーストと石窯ナポリピッツァの店 CAFE LA PAIX甲府北口店