以前に山梨大学工学部に女子の推薦枠を設けるという記事を見ました。これは理系志望の女子学生が中々増えないことからの対応だと思います。日本における理系進学を目指す学生の比率(大学の理学部・工学部での在籍者数統計から)は確実に右肩下がりを続けています。どのジャンルの学問も重要であることは言うまでもありませんが、工業製品製造や先端科学技術分野で存在感を示さなければならない日本にとって、理系離れは深刻な問題です。
その要因は色々なことが考えられますが、ポリテクセンター山梨では、初等教育時代に自分の興味がどこにあるのかを、体験し確認できる機会を提供できないかと考え、日常では経験できない〝ものづくり体験〟を企画・実施してきました。実際に自分でリアルにものづくりを体験し、ものづくりの難しさや達成感を感じてもらい、自分の好きなこと、適性を少しでも見つけて欲しいとの願いからです。この体験教室では、学校や家庭では経験できない本物の工作機械や器工具を使って加工・製作をしてもらい、本物の職業知識や技術を学んでもらいます。人口が減少し続ける我が国では、将来を担う子供たちが、多様な価値観と希望を持ち成長していけることが、本当に重要なことだと思っています。その機会を提供することは、私たち大人の責任だと思い、趣旨に賛同いただいた県内企業様、近隣の小学校様と一緒になって地域で次世代人材を育てるのだという想いで、これからも取り組んでいきたいと思います。
昨年から、当イベントの趣旨に賛同いただきました企業様
(山梨県中小企業家同友会会員企業)と連携し今年も開催いたしました。
参加者数:小学生147人 + 保護者143人 計290人