Make You Happy 人にも環境にもやさしい新時代のオフィス
開放的な空間の社屋の写真

打ち合わせやランチ、休憩もできる開放的な空間

旭陽電気株式会社のロゴ
働きながら、心もからだも幸せに。
人と自然にやさしい、地域に開いた新工場

 「人と自然にやさしい、地域に開いた工場」を目指し、ウェルビーイング経営を追求する旭陽電気株式会社。2023年夏に竣工した韮崎市の高台に建つ新社屋は、その消費電力の一部を再生可能エネルギーによってまかなっていることをはじめ、建物のあちこちに環境負荷軽減を考えたアイデアを散見。目まぐるしく変化する社会環境に適応するように変化に舵を切った同社の新工場設立の経緯と取り組みを紹介する。

創業55年。新韮崎工場から
「製造業を考える。」をはじめる

 「KYOKUYO」こと旭陽電気株式会社は、ワイヤーハーネスやケーブルといった電子部品の接続技術に主軸を置く韮崎市の企業です。半導体製造装置における部品の調達・設計から、自社工場での一貫製造サービス(EMS)、そして社会インフラ整備まで、品質の高さや迅速な対応力で目まぐるしく変化し続ける社会の進歩に寄り添うものづくりを続けています。
 同社は昨年夏に新工場を設立。製造業のイメージを一新するような、木の温もりと開放感に溢れている。そこには、若者の製造業離れを食い止めたいという狙いもこめられているのだといいます。
 「地方の『製造業』というと、どうしても町工場が連想され、そこには古くて、遅れている…というイメージが付随してきます。実際、これまで稼働していた弊社の甲府工場も、無機質で冷たい、古くて陽が入らないイメージがある〝町工場感〟が拭えない工場でした。新工場はそれらのネガティブな側面を一新すべく、働きやすくクリーンなイメージに。人にやさしく、そして環境にもやさしく。働きながら心が豊かになるような環境を整えています。」
 こう聞かせてくれるのは、広報の船津七海さん。船津さんは「まずは、自分が幸せになる。」を企業理念の一つとして掲げ、従業員一人ひとりを幸せにする同社独自事業の「ウェルラボ」について教えてくれました。
 「『ウェルラボ』の取り組みの一例として、健康系イベントの開催や協賛があります。韮崎市を拠点に活動するプロアスリートとコラボした『プロキング』や、『ニラリンピック』などの市民スポーツ大会への参加と協賛。近年は社内のみのイベントから、地域を巻き込んでの実施へと移行しています。地域に開いた工場となっていくことも、新工場が目指す姿の一つです。」

ワイヤーハーネスをイメージしたサインの写真 船津七海さんと馬場美里さんの写真
働き手と地球の未来
「環境」をとことん考える

 創業以来、地域とともに歩みを続けてきた同社の新社屋は、企業が地域のためにできることを考えて設計。工場の見学ができるセキュリティ体制を整えていたり、地元レストランが運営する地産地消の食堂を設けていたり、さらに今後は周辺地域や企業にも開いた企業内託児所の開所を目指しています。
 「生産環境や地域とのつながりにこだわっただけでなく、新たな制服制度の導入など、柔軟な社内の体制も働きやすさのポイントです。例えば、私たちのような事務仕事をするスタッフの制服を廃止してオフィスカジュアルを導入したことで、服装による差別的イメージの回避や、自分の気分が上がる服装で仕事できることによるモチベーションの向上にもつながっていると感じています。社員一人ひとりが『KYOKUYO』で働いていることを誇りに思えるような取り組みをどんどん実践している企業だと思います。」と入社1年目の馬場美里さんは語ります。

地元レストランが運営する食堂の写真

地元レストランが運営する食堂

 最後に、同社の新社屋は環境への配慮も大きな特徴。県内工場発の「Nearly ZEB認証」の取得のほか、省エネ性能も国内トップクラスを実現。雨水を地下タンクに貯蔵し、植栽への散水やトイレなどの洗浄排水に使用しているほか、工場の外壁に自然換気ルートを設けて屋内の快適性を確保。夏場もエアコン使用を減らす効果があるといいます。
 「自然光がたっぷり注ぐこの空間も私たちのお気に入り。打合せはもちろん、食事や休憩スペースとして従業員が利用する新社屋の象徴的な空間の一つです。」(船津さん)
 地域の未来、次世代を担う人材、そして地球環境。生産性向上はもちろん、従業員の幸福度向上を達成するKYOKUYOの多彩な取り組みは、製造業の明るい未来につながっていくのでしょう。

1階のフリーアドレスオフィスと2階スペースが一望できる社内の写真

1階のフリーアドレスオフィスと2階スペースが一望できる

環境負荷軽減を考えた社屋の写真

環境負荷軽減を考えた社屋

託児所も開所予定の写真

託児所も開所予定

野田顕良さんの写真

 ハローワークの説明会でポリテクセンターを知り、もともと趣味として出会った3DやCGの製作に触れられる講座があると聞いて体験に行き、ポリテクセンターの「機械設計エンジニア科」に入りました。ものづくりに興味はありましたが、前職は教員。製造業の知識があったわけではありませんでしたので、機械設計に必要なことや、製図・図面の読み書きなど、研修で学ぶほとんど何もかもが新鮮で、とても有意義な6ヶ月間でした。
 旭陽電気との出会いはポリテクセンターの求人票です。条件はもちろんでしたが、企業のことを調べていくうちに、やさしそうな雰囲気や、新しいことに対して前向きなスタンスに惹かれました。2023年の9月に入社し、まだ3ヶ月足らずですが、OJTで丁寧に教えてもらえたほか、先輩方は話しやすい雰囲気なので、色々聞かせてもらいながら技術の向上に努めています。初めての製造業ですが、頭の中にあったものが目の前でカタチになっていく行程がとても楽しく、自分にとても合っているな、と。ハードもソフトも社内の風通しの良い雰囲気が、従業員にのびのびと自由にものづくりを楽しませてくれているのだと思います。

旭陽電気株式会社
代表取締役社長
金山 光雄さん

金山光雄さんの写真

 創業以来、当社の本業である製造業の主戦場は半導体業界になります。現在は減産期にあるとされている業界ですが、再び2024年以降の立ち上がりが見込まれており、2030年に向けて需要の拡大が予測されています。新社屋もその生産に応える生産環境を実現することが大前提。この大前提を達成したうえで、この先求められる環境負荷の軽減と従業員の幸福度向上を達成していくことを私たちの企業戦略として考えています。
 技術的な事業展開においては、すでに生産工程において導入している当社独自のアプリケーションを駆使してデータを貯めていくDX戦略を皮切りに、ドコモビジネスソリューションズ様との提携によって実現した、工場としては県内初の5G環境(工場内に常に5Gと繋がっている状態)を利用した生産性のさらなる向上に向けた取り組みを予定。5Gを駆使した生産工程のアプリケーション開発を推進することをはじめ、独自アプリケーションのパッケージ販売なども踏まえ、事業展開を検討しています。
 AI、IoT、5Gをはじめとする最先端の技術はビジネスに次々と変革をもたらし、イノベーションの波は留まることを知りません。今日まで最先端だったものが、明日には古いものに変わる時代。KYOKUYOは、社会をより良くしようと取り組むお客様の「ビヨンド(先)を提供するパートナー」として、お客様の要望の更に「先」を提供する企業として成長して行きたいと考えています。

旭陽電気株式会社韮崎工場の写真

旭陽電気 株式会社 韮崎工場

所在地:山梨県韮崎市上ノ山3160
   TEL.0551-22-1213
事業内容:電子部品製造・EMS・
社会インフラ(販売・施工・保守)