Make You Happy ものづくりを通じて
あらゆる未来を創る
プロフェッショナル企業

株式会社
佐藤電機製作所

最新鋭設備の導入と
一貫生産体制で
超多品種少量生産を実現

東京・三鷹市に本社を構える「佐藤電機製作所」は1951年に測定器の修理を請け負う町工場として創業しました。その後精密板金加工業に事業転換をし、創業者の故郷である山梨に工場を構えて事業を拡大。現在はITを駆使した最新設備を整え、医療器、半導体、通信機器、インフラ関係など幅広い製品を扱い成長を続けています。一貫生産体制を強みとし、量産から少量生産まで対応。超多品種の製品を提供している「一枚の鋼板から何でもつくる」ものづくり企業です。

「創業から25年ほどが経過した頃から事業が大きくなり、生産量も増えたことで三鷹の土地が手狭になったため量産に対応できる工場が必要になりました。初代社長が山梨出身であり、当時の専務が勝沼の出身という縁もあったことからまず石和に工場を借りて1980年に操業を開始し、さらに平成元年には山梨工場が建築され石和工場から移りました。当時の取引先は大手企業一社が約9割を占めるいわゆる一社依存型で仕事をしていましたので、業績もほぼ連動という状況でした。そんな中で一社依存型からの脱却を図るべく、さまざまな業界の仕事を模索していったのです。その結果、現在は医療器、半導体、電気関係など多種多様な分野において仕事をさせてもらっています」とお話を聞かせてくださったのは専務執行役員の萩原行雄さんです。

現在も本社は東京に置くことで有益な情報をいち早くキャッチし、また都内のお客様の開拓もできる環境を維持した上で、製造拠点は山梨とすることで事業の拡大は順調に進んでいます。2025年3月には新たに整備された山梨新工場が稼働を始め、生産能力のさらなる向上が実現しました。「基本コンセプトとしては、なるべく人がいない工場を目指しています。最新鋭の設備を導入して、これまで人の手が必要だった作業の自動化を進めました。自動化を進めることは、労働人口が減っていく中で人手不足の解消につながります。また、危険が伴う作業にロボットを使うことで安全性を高めることもでき、人に優しい仕事環境を実現することができます」

『最新鋭設備・一貫生産体制・
超多品種少量生産』の3つの強みと
ITシステムでさらなる高みへ

佐藤電機製作所には3つの強みがあると萩原さんは言います。「まずひとつめが『県内屈指の最新鋭設備』です。特にブランク工程、曲げ工程、溶接工程に重点的に力を入れて生産革新に取り組んでいます。ふたつめは『一貫生産体制』です。当社はお客様からのご注文に対してワンストップで対応が可能ですので、高品質かつ低価格な製品のご提供ができます。3つめは『超多品種少量生産』の実現です。最新鋭の設備と一貫生産体制により、大量生産から少量のものまで対応が可能な上、短納期かつ高品質なものづくりを行っています」この3つの強みを最大限活かすため、佐藤電機製作所では人材確保・育成にも注力しています。「おかげさまで、ここ数年は計画通りに採用することができています。若い社員が増えて工場の平均年齢は40歳を切り、事務所、営業は20代が中心です。各工程のグループごとに課題を見つけて解決に向けた議論を行い、考えを発表する機会を設けたり、『絆づくりプロジェクト』として楽しいイベントを頻繁に開催したりするなど、日ごろから社員同士のコミュニケーションを図る機会を設けています。社員の絆が深まることが、円滑な生産活動にも活かされていると感じています。教育体制としてはまず冊子と動画のマニュアルによる各工程の基礎教育とOJTになります。さらにポリテクセンターの講座の受講、情報交換や資格取得に関して山梨県鉄構溶接協会を利用させてもらうなど外部機関にもご協力いただいています。また、当社では正社員もパートさんも関係なく全員が自分専用のiPadを持って仕事をしており、iPadに入っている手順書を見れば全ての工程がわかるようになっているなど、各種情報の『見える化』も進めています」

専務執行役員 業務部長 萩原 行雄さん

『ものづくりで未来を創る』
私たちの挑戦は続く

「現在当社には勤続60年を超える80歳の従業員がいます。工場長も務めた方で定年後はアドバイザー的な形で出社してくれているのですが、本当に素晴らしい技術を持っているので、溶接で困ったことがあるとみんなが聞きに行っています。知識と技術と信頼がどうやって出来上がっていくものかを見せてくれていると感じます」と萩原さん。「わかりやすく言えば、折り紙で作れるものなら、何でもつくれます」との言葉通り、県内随一の設備とITシステムの導入と活用、そこに人の力が融合することで確かな技術力は進化し続けています。

佐藤電機製作所は『ものづくりで未来を創る』というビジョンを掲げています。これにはいろんな思いが込められていると萩原さんは言います。「私たちが行っている『ものづくり』は『物づくり』であり『者(人)づくり』です。製品そのものをつくること、そして自分自身の未来や、地域社会全体の未来も創り、貢献していくことを目指しています」佐藤電機製作所の挑戦は、あらゆる未来を創るためにこれからも続いていきます。

株式会社
佐藤電機製作所

所 在 地:
山梨県山梨市中村772-1
TEL.0553-23-0037
事業内容:
医療機器、半導体関連装置、
情報通信機器等に関わる部品加工