Make Your Happy 誇れる自分をつくる
セブナグループ画像1 セブナグループ

仕事も人生も、熱意をもって。

 工業製品の金属塗装を中心に事業を展開するセブナグループは、昭和44年創業の「セブナ装機」を原点に、地域と共に成長してきた町工場です。平成11年に板金加工業の「エー・アイ・エーブラスト」を設立すると、加工から製造、塗装まで自社で一貫して請け負うことができる体制を整えました。
 「つくっているのは産業機械装置。皆さんが利用しているスマホの電子基板などをつくる製造装置のカバーなどの製作を行なっています。鉄の板を切断し、曲げて、溶接。そして最後に塗装で仕上げます。技術と品質で、お客様のニーズに応えて行くのが私たちの仕事です」 こう教えてくれるのは、今年4月に社長に就任した一戸亜土社長。自身もモノづくりが大好きという一戸社長は、日々“モノづくりをどう発信するか”ということを考えながら経営に向き合っているそう。
 「現場で男女差を感じさせない職場づくりも一つの目標。製造業は女性には向かないというイメージを抱きがちかもしれませんが、私はそうではないと思う。細かい作業や複数のタスクを同時にこなすことなどは女性の方が向いていたりもします。実際に弊社の溶接サブリーダーは女性。何よりも大切なのは、モノづくりへの熱意。それと、自分がどうなっていきたいかのビジョンを持つことだと考えています」
 自分の人生をよりよくするための、仕事。そんな職場にしたいという想いをお聞かせいただきました。

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塗装工場とは思えないほどクリーンに保たれている(セブナ装機)

自分の手でモノを作る憧れを現実に
「挑戦したい気持ち」で飛び込んだ、いま。
坂本 亜衣子さん画像
任せてもらえる仕事が増える度、
成長に喜びを感じられる

 「10年間勤めていた会社の閉店をきっかけに、異業種への挑戦を決めました。前職は接客や販売が中心の仕事でしたが、もともと大工に憧れがあるなど、モノをつくることに興味がありました」と、エイ・アイ・エーブラスト溶接サブリーダー坂本亜衣子さん。2020年に入社した坂本さんはハローワークでポリテクを知り、「手に職をつける」という思いを持って入所を決意したそう。モノづくりの仕事への憧れを胸に、溶接の基礎を学びました。
 「入社して3年、できることが増えていく毎日が楽しいです。素材や形状、長さに合わせて美しい溶接ができると、達成感も得られます。何より、できなかったことができるようになることで、自分に自信を持てるようになると仕事が楽しくなる。そして、私生活もより楽しめるようになりました」と明るく話します。
 まだまだ女性の姿が少ない製造業の現場ですが、女性ならではの視点や作業の細やかさは、現場が求めているもの。女性の存在でやわらかくなるコミュニケーションが、モノづくりの潤滑油となることも多いそうです。
 「周囲とコミュニケーションをとることや、作業を補い合うような助け合いもモノづくりの面白さなのかなと思います」と楽しそうに話されていました。

金属の種類によって熱の広がり方が異なるため溶接の方法は様々。「できるようになると嬉しい」と坂本さん

金属の種類によって熱の広がり方が異なるため溶接の方法は様々。「できるようになると嬉しい」と坂本さん

工場には金属を加工する大きな機械が。レーザーで金属板を切断したり、パンチで穴を開けたり、金属を曲げたりする

工場には金属を加工する大きな機械が。レーザーで金属板を切断したり、パンチで穴を開けたり、金属を曲げたりする

古頭 治樹さん画像
少しでも円滑に実務に入ることで、
周囲の助けになりたいと考えた

 「ポリテクに興味を持ったのは、派遣の仕事をしながら次の仕事を考えていたとき。求人票を見ると3D CADを使う仕事が多く、身につけることで武器にしたいと思うようになりました。実際、3D CADは大学でも学んでいたのですが、ポリテクで学んだことはより実践的な内容だったと感じています」
 こう話してくれるのは、古頭治樹さん。古頭さんは金属板を加工する装置のプログラム設計をメインに、3D CADを使う領域もカバー。少しの誤差も許されない作業を担っているため、失敗に対するこわさも半分。それも、モノづくりの魅力の一つとお話しされていました。
 「ポリテクで教わったモノづくりの技術やモノづくりに対する考え方は、今の自分の基礎になっていると思います。個人で購入するのがなかなか難しい3D CADのほかにも、現場で実際に用いる機器に触れられたのも良かったですね。製造業への足がかりを求めていた僕に、必要な基礎を備えさせてくれたのがポリテクだったと思います」というお話しが印象に残りました。

ポリテクではCADの基礎を学ぶことができるほか、実際に現場で用いる機器に触れることもでき、就職後の成長速度も速いそうです。

ポリテクではCADの基礎を学ぶことができるほか、
実際に現場で用いる機器に触れることもでき、就職後の成長速度も速いそうです。

セブナグループ
代表取締役 社長

一戸 亜土さん
セブナグループ 代表取締役 社長 一戸 亜土さん
生活も人生も豊かにするモノづくりを通し、
社員みんなで喜び合う職場づくり

 「長く働ける職場づくり」に力を入れる弊社では、話しやすい雰囲気をつくること、学びの場を設けることに力を入れています。近年は、ポリテクのオーダーセミナーを社員教育に活用。モノづくりを通して社会とどうかかわっていくかを社員全員で勉強できる時間は、自分の役割を見つめ直したり、次の自分が向かう先を探すことができたりと、新たなモチベーションを得るきっかけの場となっています。私たちが行っているのは、人生を豊かにするためのモノづくり。生活の便利をつくれる仕事に社員みんなが喜んで向き合える会社にしたいと思っています。常々考えているのは、プライベートと会社が相互に作用し合い、個々人がより良い人生をつくりあげていけるようになること。プライベートが充実していると、仕事に向かう姿勢も変わると思います。地域と会社、会社と個人、それらは切っても切り離せないものです。「兼愛交利」の考え方をベースに、社員たちが会社も自分の人生もよくしようと思えるような職場づくりを目指したいと思います。

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